続・金現物 2008 12 21

書名 副島隆彦の今こそ金を買う
著者 副島 隆彦  祥伝社

 副島氏が書いていますが、
金は投資用ではなく、あくまでも資産防衛であると。
 このような話は、私も、子供の頃、
大人たちの話を何度か聞いたことがあります。
資産の10%は、金現物を保有すべきであると。
 次に、同氏は、
「世界一、金の値段が安いのは日本である」と書いています。
「最近、日本の金ショップに外国人がやってきて、
ショーウインドウの金貨をすべて買ってゆくという動きが起きている。
それで金貨が売り切れて、棚から消えるという事態まで起きている」
 確かに、金貨は、品薄の状態になっていると、
私も、11月上旬に、このサイトで書きました。
 さて、金投資や資産防衛という話はともかく、
現代の日本人は、金に対する知識が不足しています(金リテラシーの不足)。
日本は、黄金の国ジパングと言われた国なのに、情けない状態です。
 日本金地金流通協会の小冊子によると、
今でも、砂金が、東京の多摩川、京都の鴨川、金沢の犀川、福井の足羽川など、
大都市近郊でも採取できるそうです。
最も多く採取できるのは、北海道で、
北海道の砂金は、砂金というよりは、大きさが金塊に近い砂金です。
つまり、チキンナゲットのような大きさや、大豆のような大きさです。
北海道ウソタン川では248gの金塊が採取されました(弥永北海道博物館蔵)。
過去の記録では、700gを超える金塊が採取されたのです。
まさに日本は黄金の国でしょう。
 外国からは、「日本は、資源のない国」と言われていますが、
実は、金資源は、日本に豊富に存在します。
金に関しては、日本は、資源大国でしょう。
(もっとも日本は人件費が高いので、
強い円で、外国から金を買った方が割安でしょう)

金現物 2008 11 8
 証券化された金(gold)、つまり金ETFと、
金現物は、需要の動きが異なることをご存知でしょうか。
 たとえば、金貨について書きましょう。
現在、金貨は、品薄状態と聞きます。
 先月、円に対してドルが急落した時、
「個人のドル買い(現物)が殺到した結果、ドルが品切れになった」と、新聞報道がありました。
実は、その時、金貨を買い求める人も多かったそうです。
 そういう話を聞いて、
私も、週末に、田中貴金属の特約店に行ってみました。
確かに、以前に比べて、金貨は、品薄状態になっていました。
翌週、別の特約店に行っても、同じような状態で、
プラチナのコインは、「在庫なし」という状態でした。
 田中貴金属のサイトを見てみると、
「金貨、プラチナコインの一部販売停止に関するお知らせ」があり、
「現在、世界的な金融危機により、
米国やヨーロッパなどの国々で金やプラチナへの投資需要が非常に盛り上がっております。
それにともない金貨やプラチナコインの需要も急増し、
各国の造幣局では金貨の製造が追いつかない状況となっております。
なお、アメリカ合衆国造幣局では、
2008年内のプラチナイーグルコインの製造を中止しました。
また、カナダ造幣局では既にプラチナメイプルリーフコインの製造を中止しています。
当社では金貨の輸入に最善を尽くしておりますが、
金貨やプラチナコインの品種やサイズによっては、
在庫が無くなり販売を停止しているものがあります」とあります。
 昔は、いつでも金貨やプラチナコインが買えたのに、
今は、品薄状態で、なかなか手に入らないという時代になってしまったかもしれません。
 日本も、ウィーン金貨やメイプルリーフ金貨に匹敵するような、
高品質な金貨の製造を始めたら、どうでしょうか。
 何しろ、日本は、昔、ジパング(Zipangu)と呼ばれた国ですから、
世界中から注文が来ると思います。

















































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